立ちどまるから見えてくる

春のスピード

1日でも奥入瀬に行く日が空いてしまうと、景色がガラッと変わってしまう。
「まさかそんな…」という声も聞こえてきそうですが、春の自然はあっという間に変化します。

つい1週間前までは、芽吹きが始まったなぁ、と見ていた景色が、翌日に見ると変わっている。
極端な日は、朝と夕方で森の色が違う!!
そんな驚きが春の森には満ち溢れています。

最近の奥入瀬を紹介します。

早朝の阿修羅の流れ 20260423

朝陽が昇る時間は早くなり、6時半頃にはこんなに美しい景色が楽しめます。

石ヶ戸から少し上流のやさしい流れ20260426

雪解けでいつもより水量が多い奥入瀬渓流。濁りが少し出ていますが、何日かすると落ち着いてきます。

フィーフィーフィーと元気なゴジュウカラ。ロマンスグレーの色合いが渋い。とっても元気なさえずりに、春を感じます。
早春の時期にしか立ち寄らないコマドリ。繁殖時期は標高の高い場所へ移動します。
ようやく撮影出来て嬉しい(^^)
こちらは、ちょっと気を付けて欲しいツタウルシ。
その妖しい色合いには魅了されますが、触ってはいけません。
ルージュの様なムラサキヤシオの蕾。あと数日で花が見れそうです。一昔前は5月中旬から下旬にようやく咲いていたのに…季節変化を感じます!
トチノキの芽吹き。春の陽気を浴びながら、ぐーっと背伸びしているみたい。見てると何だが前向きになる。
西陽が当たり、あたたかな新緑の輝き 20260426 石ヶ戸の瀬の下流(対岸)

夕方が近づいてきた時の森の色も素敵。

ハクウンボクの芽吹き。2年目の枝は皮が割れて暗紫褐色になります。逆光で見ると美しい。
こちらは1週間前の写真ですが、ツノハシバミ(カバノキ科)の花です。
ぶらさがっているのが雄花(花序)、先端にあるのが雌花の柱頭です。わずかな間しか見られない赤が美しい。

毎年繰り返される森の春の営み。

長い冬を乗り越えて、一気に芽吹く樹木や草花。
春のあたたかさを待ち望んでいた昆虫や生きものたち。
視覚には入らないけれど、あたためられた土中で芽吹きを待つ植物や、菌類。
生命力がギュッと集まった株立ちを見せてくれるシダ。
極端な乾燥に身体を縮ませて、湿潤の季節を待つコケ。

みんな春が大好き。
ガイドも訪れるお客様も、みんな春の雰囲気が大好き。

一年を通じて奥入瀬でガイドをしておりますが、「春」というのは格別の想いでいっぱいです。

萌え感のある芽吹きを楽しめるのもあとわずか。
そこからは眩しい木漏れ日がシャワーの様に降り注ぐ新緑の季節がやって来ますよ。

奥入瀬渓流は標高差があるので、上流エリアや十和田湖では、芽吹きはもう少し楽しめると思います。眩しい新緑を楽しみたい(流れのトレイル)、芽吹きで萌えたい(滝のトレイル)、奥入瀬ネイチャーウォークではコースを選択出来ますので、お好みの春を体験しに、ツアーへ是非ご参加ください♪

ネイチャーガイド:丹羽