
立ちどまるから見えてくる
十和田八幡平国立公園内には、奥入瀬渓流・十和田湖・八甲田山があり、渓流・湖・森・山、色々な自然を愉しむことが出来ます。その中でも、本日は美しい湿原をいくつかご紹介します。
湿原とは…
「多湿・低温の土壌に発達した草原。動植物の枯死体の分解が阻止されるため、地表に泥炭が堆積している。構成植物・生態条件などにより低層・中間・高層湿原などに区分。やち。」と定義されています。
※広辞苑より
もう少し分かりやすく言うと、低温や地下水位の高さにより、植物などが分解されず貧栄養の湿地となっているところです。有機物が分解されないので、植物が必要とする栄養塩類が供給されません。そのため、樹木など大型の植物が生育せず、モウセンゴケやミズゴケ類、湿原性植物などの特有の植物が生育しております。
湿原を細かく説明すると、それだけでも非常に長くなってしまいますので、説明が割愛しますが、、
森林環境とは異なり独特の面白さや景観美があります。
奥入瀬渓流沿いには湿原はありませんが、少し足を伸ばして八甲田方面に行くと、手軽に楽しめる湿原がいくつがありますよ(^^)
個人的におススメするのは、
・睡蓮沼
・田代平湿原
この2つはアプローチも良いですし、八甲田山の山容も一生に観賞できます。
このエリアを訪れた方には是非立ち寄って頂きたいところです。
①睡蓮沼
北八甲田群を一望出来る湿原です。
紅葉の時期が特に有名ですが、湿原性・高山植物が咲く現在の時期もおススメ!
星空観賞も良いですよ。



②田代平湿原
青森市の天然記念物に指定されている高層湿原です。ワタスゲが有名ですが、7月上旬は行く度にお花達が入れ替わります。まもなく満開を迎えるキンコウカの大群落やカキランなどは見事です。





指でやさしくギュッと摘むと、水を沢山含んでいるのが分かります。
ミズゴケは酸性物質を出し、酸によって他の植物が生活できない環境を作ってコロニーを形成します。また土壌の微生物の働きを弱めて泥炭の積み重なりを早めるとも言われています。
奥入瀬渓流には生育していない自然のいきもの達を観るのも楽しいです。
来シーズンは湿原巡りのランブリングツアーを季節限定イベントで開催予定です。
楽しみにしていてください(^^)
ネイチャーガイド 丹羽